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「空の便り」について
「空の便り」は、私たちが共有する“空”を、それぞれの土地の視点から集め、一つの空間へ再構成する参加型インスタレーションプロジェクトです。
参加者は、それぞれの土地や記憶、自身の感覚から「空」を描き、便りとして送り出します。集められた空は、個々の作品として存在するだけではなく、展示空間の中で境界を越えて連続し、一つの空間へと変化していきます。
本企画では、作品を見るだけではなく、その空間に身を置く体験そのものを大切にしています。空間へ足を踏み入れた人が、
「最近、空を見ただろうか」
「自分の上にも空があったことを忘れていた」
そんな小さな感覚を思い出すきっかけとなることを願っています。
スマートフォンや日常からほんの少し距離を置き、遠くの誰かが見た空と、自分自身の感覚が静かにつながる空間を目指しています。
空は、国籍や文化、年齢、立場を越えて、誰の上にも広がっています。
しかし現代では、忙しさや情報の多さの中で、空を見上げる時間や、自分自身の感覚へ意
識を向ける時間が少しずつ失われつつあるように感じています。
本企画では、「空」という共通の存在を通して、人と人、土地と土地、そして自分自身と
のつながりについて静かに考える場を生み出したいと考えています。
また本企画は、企画者の母が病の中で空を描き続けた経験から着想を得ています。
彼女が、描く行為を通して感情や自己を取り戻していく姿は、表現が持つ静かな力を教えてくれました。
その個人的な経験を起点としながらも、本企画は個人の物語に留まらず、世界中の さまざまな人々の感覚や記憶が重なる空間へと広がることを目指しています。
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